2月6日、国立能楽堂主催 定例公演
狂言「末広がり」 茂山千五郎
能「屋島」 弓流・那須語 浅井文義
狂言「末広がり」
前回のブログ・狂言「吹取」で狂言師が吹いていた狂言のアシライ笛「車切(しゃぎり)」を、この日の狂言「末広がり」で笛方の演奏で聞くことが出来ました。
一番最後の最後、ほんの一小節分くらいの長さでしたが、めでたく舞い納める祝言の曲にふさわしく、また舞台ではねるように舞っている様子を見ると、こちらの体もつられて勝手に動いているのが不思議でした。(笑)
能「屋島」 弓流・那須語
平家滅亡の契機となった屋島での合戦を主題に、義経の勝ち戦を描いた作品です。
いわゆる勝修羅と呼ばれる能なのですが、負修羅の滅びの「美」に対して、勝ことの「虚しさ」がテーマになっていて世阿弥の代表作とされています。
弓流(ゆみながし)
この小書き(特殊演出)が付くと、後シテは前場で小鼓方が腰掛けていた床几に舞台で腰掛けます。
小鼓方はどうするかというと、本来シテが腰掛ける葛桶(かずらおけ)に腰掛けて、鼓を打ちます。
つまり腰掛けるのもを、シテ方の葛桶と小鼓方の床几を交換するのです。
この床机のほうが武将が腰掛けるのにはふさわしいですね。
いにしえ人が、ぱっとひらめいてこんなことを考え出したのでしょうか。
しかしどうして小鼓方の床几なのでしょう、大鼓方の床几でもいいはずですが・・・
おそらくこれを考え出した時の舞台では、大鼓方がきっと偉い人で、床几を交換してくれとは言えなかったのではないでしょうか。そして小鼓方の床几を交換することが伝承になった!
これは私のまったくバカな推測で、根拠は何もありませんので、あしからず・・・(^_^;)
(上の写真が床几で、下の写真が葛桶です)
今日は能のことについては本題に入れなかったです(汗)
今年の3月にも「屋島」が特殊演出で行われますので、そのときにでも小書きの内容を紹介します。
今日はもう眠くなりました・・・