最近、能・狂言を鑑賞するだけではなく、同時に能・狂言の世界を体験していただこうという、観客参加型の公演が流行っています。
先週4日には、富士宮市大富士中学校で<能・狂言鑑賞とワークショップ>の公演がありました。
・能・狂言の歴史と魅力
・狂言解説
・狂言「柿山伏」
・狂言の笑いと泣きの体験
・能の動きと基本
・能の囃子 笛・小鼓・大鼓の解説と実技
・能鑑賞「敦盛」 装束付き舞囃子
盛りだくさんなメニュー、これだけあっても1時間半ほどで終わります。
この日の相手は中学生ですが、事前に授業で能狂言の説明をされていたようで、皆さんよく集中して観てくれていたと思います。
しかしながら能鑑賞になって、静かにお囃子が打ち出すと、アルファー波が充満するのでしょうか、突然眠りの世界に入ってします方がおられます。
いつものおなじみの光景ですが、これはなんなのでしょうね・・・
狂言の時にはあれだけ元気に観ていたのに、本当に不思議です。

この日私は「敦盛」を舞いました。
舞台は体育館の講堂に、短い柱4本立て並べただけで能舞台の空間をつくって演じました。
横幅は広いのですが、縦はいつもの3分の2位しかあません。
しかも前方には舞台ぎりぎりのところに柱がおいてあります。
怖かったですね!
「敦盛」は動きも比較的烈しいほうですし、しかもこの日の面の掛かり具合によって、視線より上のほうしか見えなかったので、
いつ舞台から落ちても不思議ではない状態で動いていました。
幸いなことに、囃子方にはいつもの能の時のように床几に腰掛けて打っていただきましたので、後ろを向いた時、小鼓と大鼓の方の頭が視線に入り、舞台の位置関係を確認することが出来ました。
まったくヒヤヒヤものでした。(^_^;)

この日の夜はあさば旅館での公演でした。
能「海人」 観世銕之丞 (能一番だけの公演です。)
池の上に立つ舞台で、風情があります。
夕刻にライトアップされた舞台は池の水鏡にも映っていますし、これは演じるほうよりも観るほうが断然面白いです。