<もう一つの「翁」>は鎌倉時期に発生した「古い翁」の復元ということでした。
それは現行の「翁」、面箱、千載、翁(白式尉)、三番叟(黒式尉)、に延命冠者、父尉の二役が加わった形態です。
また本来なら四座(観世、宝生、金春、金剛)立会いで行うべきところ、能楽堂のスペースを考えて、上がかり二座(観世、宝生)立会いの形式で行われました。
上の写真は当日の鏡の間にこしらえた≪翁飾り≫です。
大夫が観世と宝生と二人いますので、それぞれに≪翁飾り≫を作りました。
左が観世、右が宝生です。
翁飾りについては、今年の正月に銕仙会の公演おり、
このブログで紹介しましたのでそちらを参考していただくとして、この二つ見比べてみて、まぁ、大体同じですね。
細かく見ると、翁烏帽子と侍烏帽子(千載に使用)をおく位置が逆になっています。
これについては同じ観世流内においても諸説あり、一概にこうだ、とはいいがたいく、日本式の序列からすると、左の方が上なので、左に翁烏帽子、右に侍烏帽子を置くのが理屈にはあっているような気がしますが、あまりたいした問題ではないので、あいまいなまま放っておくことにします。(笑)
宝生流のほうは三宝が三つあって、左から洗米、徳利、塩が置かれていました。また祝いものの飾り物がないのには驚きました。質素なのですね。でも、我々の飾り物は鰹節なのであまり偉そうなことはいえませんが・・・(笑)