
昨日はぽっかぽかの好天気。絶好のお花見日和。
銀座のママさん(→)が主催する屋形船での花見に出かけてきました。
(日曜日だというのになんと暇な能楽師でしょう。(笑))
東西線・木場駅近くにあるにある『富士見』という船屋さんの船に乗って午後一時に出発し、浅草・言問橋を越したあたりで停泊、4時に帰還という行程です。総勢70名の参加でした。
(銀座のママさんこと、白坂亜紀さん。清楚な感じでいいママさんです。早稲田大学出身で銀座になんと4件ものお店をお持ちです。
ホームページはこちらまで。 )

江戸っ子らしい、とても粋な女将が案内役を勤めてくれました。
隅田川両岸には満開の桜がびっしりと連なっています。
桜並木の中を船で通り抜けていくわけで、岸で花見をしている人たちよりちょっぴり優越感に浸りながら、昼間っから飲んでました。
屋形船といえば江戸で獲れた魚のてんぷら料理が売り物になっていますが、なんといっても揚げたてのてんぷらは美味いですね。お酒は普通ビールと日本酒ですが、この日はママさんが店から持ち込まれたワインがあって、思いがけず美味いワインにありつけました。(^。^)

隅田川といえば、能には「隅田川」があります。
世阿弥の息子、元雅が書き残したの不朽の名作としてあまりにも有名です。
『子を失った母親が京の都から武蔵の国まで子を尋ねて彷徨うのですが、
しかし母親が出合ったのは隅田川の岸に埋められた我が子の亡骸だった・・・』
そんな悲しい話で、能では珍しく神仏による救いのない物語になっています。
私もこの秋、「隅田川」を勤めることになっています。
折もよくこの日は、カモメ達が賑やかに飛び廻っていました。
能「隅田川」にもこのかもめが登場するのですが、少し紹介してみます。
シテ(母)「のう船人。あれに白き鳥の見えたるは、都にては見馴れぬ鳥なり。あれをば何と申し候ぞ。」
ワキ(船頭)「あれこそ沖のかもめ候よ。」
シテ「うたてやな浦にては千鳥とも言え、かもめとも言え。などこの隅田川にて白き鳥をば。都鳥とは答え給わぬぞ。」
この母親がかもめを都鳥だとこだわったのは、
『名にし負はば、いざ言問はん都鳥。我が思う人は、ありやなしやと。』
在原業平が隅田川のほとりで恋人のことを思って詠んだこの歌に、母が子をもとめる気持ちをダブらせてみているわけで。かもめは都鳥でなくてはならないのです。
花見の話からずいぶん脱線してしまいましたが、このかもめを見て能の「隅田川」のことをふと思い出してしまいました。
秋に「隅田川」を演じる時のイメージつくりに、この映像は大いに役立ちそうです!? (^。^)
この花見、船内でのアトラクションも豊富でお客をおおいに楽しませていました。
その模様は文字で説明するより、絵で見たほうが楽しいと思います。
例によってスライドショウでお楽しみください。(^^♪