横浜能楽堂が5月12日に企画公演する、「もう一つの『翁』」というものがあります。
企画書によりますと、古態の「翁猿楽」を復元上演とあり、
現在演じられている「翁」は、世阿弥・観阿弥がそれまでの「翁」を改作したもので、それが今に伝わっているというのです。
今回試みられる「もう一つの『翁』」は、世阿弥・観阿弥以前に演じられていた「翁」の復元ということになります。
これは現在上演されている「翁・十二月往来(じうにつきおうらい)」の変形版と思っていただければよいのですが、この特殊演出の翁はほとんど上演されることがなく、ほとんどの方が知らないと思います。実は私も見たことがありません。(汗)
簡単に説明しますと、翁が二人でます。面箱、千載、三番叟の3役を狂言方が一人で受け持ち、翁二人にそれぞれこの面箱等の役がつき、舞台には4人の役者がいることになります。
今回二人の翁は、観世方(観世銕之丞師)と宝生方(田崎隆三師)が勤めます。
通常の翁の舞を異流の相舞い(あいまい)で舞い、十二月往来の問答をこの二人の翁が行います。
観世方の翁は父尉(ちちのじょう)の役も兼ね、父尉の舞も舞います。
また二人の狂言役者は、千載の舞を前半と後半に分けて舞い、これとは別に観世方の狂言は三番叟の舞を、宝生方の狂言は延命冠者(えんめいかじゃ)の舞を舞います。
面箱の中には、観世方は「白式尉」、「父尉」の面が、宝生方には「白式尉」、「黒式尉」、「延命冠者」の面が入っていることになります。
後見と地謡を兼ねた地謡が、観世、宝生それぞれ三人います。
(私はこの地謡で出ます)
話がややこしくなってきましたので、説明はこのあたりで止めます。(笑)
この「もう一つの『翁』」の公演のチケットが明日から(17日)から発売されます。
珍しい公演ですのですぐに売り切れそうです。
ご興味のある方はお早めにチケットをゲットして下さい。
横浜能楽堂の案内はこちらです。