能「芭蕉」について
能「芭蕉」は芭蕉という植物を題材に、「諸法実相(しょほうじっそう)」の世界観を描き出しています。
つまり、芭蕉は春に芽を出し、夏から秋にかけては青々とした大きな葉を実らせ時には実がなることもあります。やがて冬になると枯れゆき、葉はボロボロと散ってしまいます。
植物が芽をだし、成長し、花を咲かせ、やがて枯れていく。これらのすべての現象を「諸法」といい、
自然界のあるがままの姿こそが真理「実相」であるという仏の教理、これが「諸法実相」の世界観です。
これによって、心のない草木(非情)も、心ある人間(有情)と同じように成仏できるとしています。
主人公の芭蕉の精は中年の女性の姿になって現れます。
第24回青葉乃会「芭蕉」 ー芭蕉葉の真理ー
日時:令和6年5月6日(月・祝) 午後2時開演
【番組】
仕舞 笠之段 観世銕之丞
狂言 六地蔵 野村万作ほか
能 芭蕉
シテ 柴田稔
ワキ 森常三
アイ 石田幸雄
笛 竹市学
小鼓 飯田精一
大鼓 亀井広忠
地謡 観世銕之丞ほか
<チケット料金> S席(正面特別席) 8000円
A席(正面中ほど 脇正面) 7000円
B席(正面後方 中正面) 6000円
C席(脇正面後方 中正面後方) 5000円
学生 3000円
【事前講座】
~ここがおもしろい「芭蕉」~
日時:令和6年4月25日(木) 午後6時半~8時
講師 姫野敦子(清泉女子大学准教授) 柴田稔
入場無料(チケット購入者) 事前講座のみ500円
【お申込み・問い合せ】
銕仙会 03-3401-2285 (平日10時~17時)
本番まで2ヵ月あります。
順次「芭蕉」の解説を私なりに展開してゆきたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。