東京・両国にある江戸東京博物館で、「始皇帝と彩色兵馬俑展ー司馬遷『史記』の世界ー」が行われています。
司馬遷が『史記』で描いた時代の歴史資料展です。
この展覧会の超目玉作品は、二十世紀最大の発見とされる始皇帝陵から発掘された『彩色兵馬俑』。

最近まで兵馬俑(陶器で作られた人形)は土色の無色とされていたようですが、この新たな発掘によって、始皇帝陵の地下帝国は極彩色に彩られた兵士達の軍団で構成されていることが分かったようです。
これらの様子はコンピューターで作成された映像で、見事に再現されていました。
この地下帝国には兵馬俑抗が190もあって、それぞれの抗には7000体の人身大の兵馬俑があるそうです。驚異的な数の軍団です。
コンピューターの映像は現在発見されている抗の復元ですが、極彩色に彩られたその世界はまさに圧巻でした。
この映像を見るだけでも、この展覧会の価値はあると思います。
【宦官(かんがん)兵俑を発見!】
しかし、個人的にはもっと面白いものを発見しました。
「宦官兵俑」です。
これは始皇帝陵からの出土ではなく、大きさも50~60センチほどで棒状の細長いものでした。
後ろの説明書きに、「男性器、他のものと比べて3分の1ほどしかありません」と書かれていました。
宦官兵とは、刑罰によって去勢された兵士のことです。
見れば確かにイチモツは他のものと比べてちっちゃいです。でもちゃんと付いていました(笑)
いろんな身分の兵士がそれぞれの特徴を持って作られていますが、まさか宦官まであるとは思わず、一人でニヤニヤしていました。
実は司馬遷も40半ばの頃、皇帝の反感を受け、死刑をまぬかれるために宦官の道を選んだそうです。
この去勢の制度はアラビアのハーレムの世界に受け継がれ、またヨーロッパも伝わり、中世にカストラート(去勢されたソプラノ歌手)を誕生させています。
日本は中国から宗教・文化の面でも多くの影響を受けているはずなのに、どうやらこの宦官の制度だけは伝わらなかったようです。よかったです、ハイッ(^。^)