昨日銕仙会の公演、無事終えました。
ご覧頂いたみなさま、ありがとうございました。
とはいえ、この公演は早くから売り切れ状態になり、お申し込みになってもチケットが手に入らなかった方も多いと思います。それゆえ私もブログで告知するのを控えざるをえませんでした。
どうもご迷惑をおかけいたしました。<(_ _)>
さて会の当日のことですが、
まづは「竹生島 女体・道者」ですが、
シテ・浅井文義師の考案により特主演出「女体・道者」でおこなわれました。観世流の新たな試みです。
能「竹生島」に秘められた可能性をことごとく引き出したかたちの上演になったと思います。
この演出の内容は
9月5日のブログをご覧ください。
上演時間1時間40分。
もともとは非常にすっきりした脇能であるだけに、少し長かったでしょうかね・・・
今回の公演をきっかけに今後も新たな試みが行われることと思います。
「竹生島」で昔からとても好きな一節があります。
『緑樹影沈んで、魚木に上る気色あり。月海上に浮かんでは兎も波を奔(はし)るか、面白の島の景色や』
(日が沈み、琵琶湖の海上に映し出された月光の景色を言い現した、本当にステキな表現だと思います。二~三度読み返してみてください。→日本人に生まれてよかったです\(^o^)/)
狂言「見物座衛門」
野村万斎さんの一人狂言です。
これをお目当てにいらしたお客様も多いのでは・・・・
この時間帯は、私は装束を付け、鏡の間に着座していました。
能「清経」
自己採点では60点かな。
80点は上出来なのですが、それには少し及ばなかったです(^_^;)
終わった後、面が曇(くも)って、始終下を向いていたと指摘を受けました。
鏡の前で曇り気味だといわれ、なるだけ胸を張るよう勤めたつもりだったのですが、舞台では我を忘れてしまったようです。
お客様ももっと顔をはっきり見せろ!と思われたのではないかという気がします。
悔いが残るところです。
この公演をご覧になった方で、このブログにコメントを頂いた飯島晶子さんから、ツレ・清経の女房の役は女らしくてとても良かったというご意見をお聞きしました。
じつはツレはを演じているのは生身の女性でした、とお答えするととてもびっくりされていましたが。
能では女性が舞台に立つことは稀で、しかも男性に混じって共演することもまれなことなので、以外な驚きだったのだと思います。
しかし逆に言うと、女が演じていたと感じさせることのなかった、このツレを演じていただいた鵜沢久師への最高の褒め言葉になるのかもしれません。そんな気がします・