令和2年4月25日
青葉乃会の公演の日でしたが、コロナの影響で今年はかないませんでした。
外出自粛要請が続くなか、異例となる緊急事態宣言が発令されたからには中止にするしかありません。
世界中に猛威を振るうコロナウイルスの感染防止は、フランスの大統領が述べられていたように「戦争」ですね。
しかも目に見えない相手です。
街からは活気も消え、文化も消えてしまっています。
この先能はどうなるのか、それを危惧して、
昨日、能楽協会会員あてに、理事長の観世銕之丞師からこのようなメッセージが送られてきました。
『この度の騒動は我々にとって本当に大変なことです。
明治のご維新、太平洋戦争と戦後の混乱以来の一大事となりました。
感染拡大を防ぐため人々が寄り合うことが許されず、稽古も公演も中止となり
苦しい生活を強いられております。
それでも何とか凌いでゆき、知恵を搾り、連携を保ち協力し
活動再開に向け心身の健康に留意し共に頑張りましょう。
令和二年四月
観世銕之丞』
全文掲載しました。
私個人のことを言えば、年内の舞台、講座もキャンセルの連絡が日ごとに入ってきております。
いつになったら能ができるのだろうという不安でいっぱいです。
今の私たちにできることは、仕事がなく休みになっているのは、
逆に自分の稽古がいっぱいできると、ポジティブに考えて乗り切ってゆくしかないと思います。
大げさに言えば、650年の能の歴史を止めてはならない。
生意気なようですが、そのように思います。
柴田稔拝