台風一過、今日は爽やかな秋晴れになりました。
それにしても恐ろしい台風でしたね。
台風の雨雲が日本列島をすっぽり呑み込んでいました。
河川の氾濫や停電など、被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。
さて、第20回青葉乃会はいよいよ明日になりました。
直前ですみませんが、私が演じます『三輪』のこと、小書の『白式神神楽』のことを紹介させていただきます。
能『三輪』について
能『三輪』は奈良の三輪神社を取材した作品ですが、能ではある夫婦の話として、
「毎夜訪れる夫の正体を知ろうとした妻が、夫の衣服の裾に針をつけ糸筋をたどって行ったところ、
それは三輪明神であった」という三輪明神の神婚譚を物語り、
神楽の舞の起源とされている、天岩戸隠れの折に舞われた神遊びの様を再現して見せます。
また三輪明神と伊勢の天照大神が一体分身であると語りエンディングとなります。
古代神話と古都奈良のおおらかでかつ、原始的な宗教観が漂う作品と言えます。
小書「白式神神楽(はくしきかみかぐら)」について
この小書は明治維新の20年前、嘉永2年(1849)に5世片山九郎右ヱ門師によって考案されたものです。
今から150年前になり、小書としては新しいといえると思います。
この小書については、以前の私のブログで紹介していますのでそちらをご覧ください。
ここでは舞台上のことを簡単に説明しておきます。
後場に大きな変化があります。
・杉の神木の作物
三輪山のご神体、杉の神木が舞台の笛座に出され、角の柱に向かって斜めに置かれます。
「白式神神楽」では 杉の作物は切り取ったばかりの青竹を使用します。
この小書きのたびに、青竹を新調して作ることになります。
・後の出立
常の場合、三輪神社のお巫女さんに三輪明神が憑依するという設定ですので、
後シテはお巫女さんです。
装いは、緋の袴、長絹、烏帽子、手にはご幣を持っています。
「白式神神楽」では三輪明神そのものが出現するという設定に変わります。
後シテは三輪明神です。
出でちは「白式」とあるように、すべてが白尽くしの装束をまとっています。
装いは、白の袴、白の着付け、白の狩衣、手には絹幣がつけた榊を持っています。
この出立からも、どこか荘厳な雰囲気が漂います。
この小書きの目的については、故片山慶次郎師が次のように述べられています。
『常の三輪に比べると、後シテを神格化して荘厳、清澄、神韻渺々として趣を狙っているとも云えるが、
女神の神秘的な美を清澄な気のうちに表現するとも考えられる。』(片山慶次郎 昭和55年「観世」より)
この「白式神神楽」の小書がつくられた時には、「片山家当主一代に一度に限り御殿にて勤めよ」とされ、
非常に重要な小書として扱われていたことがうかがわれます。
現在ではいろんな方がこの「白式神神楽」の小書で「三輪」を演じておおらますが、重要な小書には変わりありません。
こういった古人の思いを大切にして、責任をもって明日の舞台に臨みたいと思っております。
明日、どうぞよろしくお願い申し上げます。
※写真 「三輪・白式神神楽」 九世観世銕之丞 撮影・吉越研
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