演者から見た能「一角仙人」 その二
<見どころ>【後場】ところは、インド波羅奈国(はらなこく)の奥深い山中。
一角仙人はまんまと罠にはめられ、女と酒で酔い伏してしまい、ついに神通力を失ってしまいます。神通力を失った一角仙人は龍神とバトルする場面が後半の見どころとなります。
龍神は二人出てきますが、今回は子方が龍神を演じます。
よろよろの仙人と元気いっぱいの子方龍神の戦いが楽しいです!
旋陀夫人(せんだぶにん)は宮人を引き連れ、喜び勇んで都に帰ってゆきました。
眠りこけた一角仙人ですが、天地がゴロゴロと響く音で目を覚ましました。不覚にも人の情けを信じたばかりに、美女はおろか、先ほどの人々は誰一人あたりに居ません。龍神を閉じ込めた岩屋が鳴動して、その中から龍神の声が聞こえてきます。
『いかにやいかに一角仙人、人間に交わり心を迷わし、
無明の酒に酔(え)い臥して、通力を失う天罰の、
報いのほどを思い知れ。』
勝手な拡大解釈をすると、
「こりゃぁ~、一角仙人。 仙人の身でありながら人間と言葉を交わし、女に心を迷わし、
煩悩の酒に酔いつぶれてしまった愚か者め。
天罰が下り、おまえは神通力を失ってしまったのだ。その報いがどのようなものであるか思い知るがよい!」
この言葉は、能「一角仙人」の軸となるべきもので、作者の制作意図が現れている言葉だと思います。
それを子方が意味も分からずに言い切るのですから、分別臭くなく、おとぎ話の世界に導いてくれます。
この後、岩屋が割れて子方の龍神が二人飛び出してきます。この場面も見ものです!
一角仙人は力を振り絞って戦うのですが、神通力を失ってしまえば龍神の敵ではありません。あっけなく敗れてしまい、逃げてゆきます。
それによって、龍神は天に昇り雷をとどろかせ雨を降らすのでした。
めでたし、めでたし!
※冒頭の挿絵ですが、これも月岡耕漁(1869~1927)の作です。
これに描かれている一角仙人は、前場の挿絵とは異なり水衣を羽織っていますので、いま上演されている出で立ちと同じです。
龍神は半切り(はかま)と法被の片袖脱ぎの出で立ちで、これも今の上演と同じです。
また、一角仙人の大きさに比べ龍神は小さいので、この龍神は子方がやっているのだとわかります。一角仙人、龍神とも剣を持つ演出もいまと同じです。
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-30635305"
hx-vals='{"url":"https:\/\/aobanokai.exblog.jp\/30635305\/","__csrf_value":"b595db5c78cb5caa7afcfe9f824c1e06741f7f8ef702f6dc5ea94d6c6dde3dbd66b6c2d23233ce94a44e5fd7906fe227e45cf0bc82bf199e6a8f5e5aa00080b0"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">