岐阜県美濃加茂市で今月の2日より4日まで3日間のコースで、観世栄夫師を中心した講座「『能楽』のススメ」が行われました。私もその講師の一人として参加です。
実はこれに先立って、観世栄夫師は美濃加茂市主催の第11回坪内逍遥大賞を受賞されており、今回の能楽講座はその関連事業によるものだそうです。
小中学生を含む25名の参加によって行われ、
稽古内容は、大人組みは仕舞「屋島」、子供組みは仕舞「土蜘蛛」。
会場は、美濃加茂市の「日本昭和村」という大きな公園の中に野外能舞台があって、そこで行われました。(右の写真です) これはもう目を疑うほどの立派な舞台です。
何でも五年前に建てられたそうですが、いまだ一度も能の公演は行われていないそうなのです。これには驚きです。
日ごろは地元の能愛好家の方々がたまに稽古に使っているくらいだとか・・・
今回始めて日の目を見たことになるのでしょうか!?
もったいないですねぇ!!!
今回の参加者の方は能舞台を歩くことも、扇を持つこともはじめての方ばかりでしたが、皆さんとても真剣でした。
(榮夫師の鋭い眼光と叱責の声に恐々とされてはいましたが・・・(^.^) )
私は主に子供組みの仕舞「土蜘蛛」の担当でした。
子供達には稽古のときから蜘蛛の巣を投げさせました。さぞかし気持ちよかったでしょうね!
この巣は高価なもので、われわれは本番以外では投げませんし、稽古に巣を使うなんて贅沢なことはさせてもらえません! うらやましいです(^_^;)
始めは恥ずかしがって大きな声を出さない子供たちも、次第に元気な声を出してくれるようになっていました。
残念ながら私は始めの二日間だけしか参加できなかったのですが、今このブログを書いている最中に、今回の講座でお世話いただいた”芝辻さん”からメールをいただき、最終日の子供達の様子の報告を受けました。発表会のあとの子供達の笑顔がとてもステキだったと!
とても短い期間でしたが、やった甲斐がありました。きっとこのブログを見てくれていると思います。
みんなー、おめでとう! おつかれさん!!
またあえる日を楽しみにしていまーす。