平成30年1月13日(土) 銕仙会定期能〈1月〉
『翁』とは「能にして能にあらず」といわれ、太夫の役者が神に変身して、天下泰平・国土安穏を寿ぐ祈りの儀式であります。
能の公演ではまさしく別格扱いの曲目となっており、年の初めは必ず『翁』から始まります。
一門の門出を祝うという意味で、我々演者にとっては大切な行事であり、能のお客様もこの『翁』でお正月が始まることになります。
本来ならば座長(家の長)の太夫が勤める重要な役なのですが、
能の原点を経験するという役者育成のため、ありがたくも銕仙会では我々弟子家にもこの大役があてがわれています。
私は明年のこの『翁』の大役を勤めさせていただくことになりました。
一門を代表して年頭の儀式を任されるわけですから、一年の佳は元旦(『翁』)にありと、その責任をしっかり果たすべく全身全霊をぶつけて取り組む所存でございます。
世阿弥の言葉
「翁の舞、申楽の舞の本にてやあるべき」(却来華)
【銕仙会定期公演〈1月〉】
時:平成30年1月13日(土) 午後1時半開演
場所:宝生能楽堂(水道橋)
演目
・「翁」 柴田稔
・能「玉井」 谷本健吾・観世銕之丞
・狂言「佐渡狐」 野村万蔵
・能「鷺」 浅井文義
チケット
S席8500円、A席8000円、B席6000円、C席5500円
お申込み・お問い合わせ
銕仙会 03-3401-2285 (平日10時~17時)
※お正月の公演は必ずチケットが完売となります。早めのお申込みをお勧めします。