5月26日
文楽公演(第一部)に行ってきました。
今月初め、豊竹英太夫さんが呂太夫を襲名された祝賀会が行われましたが、今回の公演はその襲名披露公演になります。
第一部
「寿柱立万歳」
「菅原伝授手習鑑」
・桜丸切腹の段
蓑助さんの桜丸、よかったですね。
舞台にすっと立って前を見つめられている姿、それだけで舞台がピリッとしています。感動ものでした。
・呂太夫襲名口上
「菅原伝授手習鑑」の合間にセットされていました。
呂勢太夫さんが進行役で、義太夫から竹本津駒太夫、三味線から人間国宝の鶴沢清治師匠、人形からは桐竹勘十郎師匠が挨拶されました。
清治師匠のお話は緊張した口上の雰囲気を和らげるためか、客席の笑いを誘う楽しいお話しぶりでした。
・寺子屋の段
前 呂太夫ー清介
切 咲太夫ー燕三
人形 松王丸ー玉男 松王丸女房千代ー勘十郎
今の文楽公演では最高の組み合わせではないでしょうか。
役者がそろえば舞台は面白いです。
呂太夫襲名にふさわしい良い舞台を観させていただきました。
終わった後、呂太夫さんお楽屋をお尋ねして記念写真を↑
先ほど舞台で使われていた床本(ゆかほん)も見させていただきました。
三代目呂太夫(現呂太夫さんの祖父)から受け継がれている床本だそうです。
表には「菅原 四段目 若太夫」と書かれていました。
同じ伝統芸能でも、能の謡本は印刷されたものを使っていますが、文楽の場合、肉筆の床本を使っておられます。
伝承の違いが面白いですね。