7月2日に行いました、「第1回バックステージツアー」 おかげさまで無事終了しました。
関係者も含め総勢50名の規模によるものでした。
参加していただいた方々、本当にありがとうございました。
また遠く、関西から駆けつけてお越しいただいた方にはなんとお礼を言えばよいのやら、ただただ恐縮です。
当日のプログラム、下記の通りです。
1.バックステージツアー
・舞台見学、見所から鏡の間、楽屋へ
・能についてのお話(能楽堂の秘密)
2.ゲストトーク
・成田美名子(漫画家)-「描いてみてわかる能のこだわり」
・石塚しげみ(面打ち師)-「能面について」
3.能の実技
・朗読「相聞」 飯島晶子 →(当日急遽決定!)
・実演 謡 「相聞」 柴田 稔
仕舞 「鵺」 柴田 稔
地謡 谷本健吾
鵜沢 光
安藤貴康
・能の体験講座
謡「高砂」待謡
仕舞、基本的な動き
慣れないスピーチにてこずり、予定をオーバーして約3時間半にも及ぶものとなりました。
私としては、あっという間に過ぎてしまった3時間半でしたが、お客様はどうだったでしょうかね。
時間配分がうまくいかず、予定をオーバーしても最後の「能の体験講座、仕舞」は時間切れで割愛するはめになり、このところをとても楽しみにしておられた方も多く、少し悔いが残りました・・・
今回の参加者の中で、朗読会を自ら手がけておられる飯島晶子さんに、能舞「相聞」の詞章の朗読をお願いしました。当日お顔を拝見して、急遽思いつき、強引に頼んでしまいました。飯島さん、すばらしい朗読、どうもありがとうございました!
このあと引き続いて私が「相聞」を謡いましたが、朗読によってこの詩の持つ言葉の美しさを、まずお客様に知っていただくことができたので、私としてはとてもやりやすかったですし、いい体験ができました。感謝、感謝!
ゲストトークでは、まず漫画家の成田さんの登場です。
若い能役者が主人公の「花より花の如く」を執筆されています。この漫画をみて、能楽堂に足を運ぶ方も多く、能の世界に新たな客層を引き込まれ、その貢献度は大なるものがあります。
成田さんとはお互い手の内を知っているせいか、なんだか漫談みたいな会話のやり取りになったようで、彼女の本音をなかなか聞き出せなかったのが残念です。うまくするりと身をかわされたようです。ウーム・・・
ゲストトーク二人目は、面打ち師の石塚しげみさんです。ご自身で打たれた「小面」、「万媚」、「泥眼」、「般若」をご持参していただき、それぞれの面について説明していただきました。面の制作初期段階の荒削りのものも用意され、面の製作工程を教えていただき、これはとても有意義なものでした。面の展覧会などでは、実際に手にとって面を見ることなどできないのですが、この日は特別に面の取り扱いの説明がなされ、お客様はおのおの手に取ったり、顔に当ててみたりだとか、貴重な体験をされたようです。石塚さんは内心はヒヤヒヤだったようなきがしますが・・・
能の実技のところでは、若い人に地謡を謡ってもらって、「鵺」の仕舞を舞いました。スピーチするよりもこちらのほうが、はるかに楽チンです!(笑)
最後は「高砂」の待謡をみんなで何度か歌って、お開きにしました。
ほんとにあっという間の三時間半でした。
第1回目の出来としては、まぁ、こんなもんでしょう。
いろいろ反省もしながら、次回はよりいっそう充実したものにしたいと思います。
そのときにはまたよろしくお願いします。