<銕仙会6月定期公演と自主事前講座>
銕仙会定期公演におきまして、男女のすれ違いによる恋の悲劇を描いた「女郎花(おみなめし)」を演じます。
また公演に先立ち、6月1日に自主講座を開催することにしました。
銕仙会6月定期公演
日時 平成28年6月10日(金) 午後6時始め
場所 水道橋・宝生能楽堂
能「女郎花」(柴田稔)、狂言「二九一八」(石田幸雄)、能「葵上」(観世淳夫)という番組です。
※このチラシについて
ご覧の通り黄色を背景としています。これは女郎花の花の色ですので、当然チラシ表面には「能「女郎花」の写真が使用されていなければおかしいのですが、見れば「葵上」の写真が使われています。
私は当然事務所にこの写真のことを問いただしました!
事務所の回答は、「女郎花」をイメージして背景を黄色にした。ところが「女郎花」の写真が少なく、チラシに組み入れるサイズのものが無くて、表面には「葵上」の写真を使ったという返事をいただきました。チラシの裏に載っている「女郎花」の写真は縦長で表のサイズには合いません。
「女郎花」の公演回数が稀なので資料が少ないということなのでした。仕方ないことですね。ハイ!(-_-;)
番組詳細能 女郎花(おみなめし)前シテ 尉
後シテ 小野頼風 柴田 稔
ツレ頼風ノ妻 浅見 慈一
ワキ旅僧 大日方 寛
アイ男山麓ノ者 内藤 連
笛 寺井久八郎
小鼓 観世新九郎
大鼓 柿原 光博
太鼓 小寺眞佐人
地頭 観世銕之丞
狂言 二九一八(にくじゅうはち)シテ 男 石田 幸雄
アド 女 竹山 悠樹
能 葵上(あおいのうえ)シテ 六条御息所ノ生霊 観世 淳夫
ツレ 巫女 鵜澤 光
ワキ 横川小聖 則久 英志
ワキツレ 臣下 野口 能弘
アイ 下人 中村 修一
笛 内潟 慶三
小鼓 古賀 裕己
大鼓 大倉慶乃助
太鼓 梶谷 英樹
地頭 山本順之
チケット
S席ー6,500円 B席ー6,000円 C席ー4,500円 C席ー4,000円 学生ー2,700円
詳しくは銕仙会HPをご覧ください。→
こちらまで事前講座 ~能を楽しむために~日時 平成28年6月1日(水) 午後6時半~8時
場所 表参道・銕仙会能楽研修所
主催 柴田稔、観世淳夫
協力 公益法人銕仙会
今回私の演じます「女郎花」は上演がとても稀な作品です。
そのため、「葵上」の演者・観世淳夫さんにもお願いして、6月の銕仙会定期公演をなんとしてでも盛り上げようと自主的な事前講座を設けました。※1
講師には、銕仙会HPにおいて能の詳しい曲目解説を執筆されています、東京大学文学部院生の中野顕正氏をお招きしました。
テーマ~<恋の妄執>を説く~ 講座内容①能「女郎花」と能「葵上」の作品解説
②上記作品の関連としまして仕舞の実技
「錦木」クセ 柴田稔
「須磨源氏」 観世淳夫
③鼎談
講師中野顕正、観世淳夫、柴田稔
作品に対する思いなどをそれぞれの立場でお話しさせていただきます。
入場料:無料 (6月定期能チケット購入者対象)
申込み 予約不要
今回の事前講座では中野氏のご協力をいただき、上演稀な「女郎花」の作品を解き明かすとともに、作者の意図、また私なりの作品解釈などをお話しさせていただこうと思っています。
5月19日には京都南方にあります石清水八幡宮に取材旅行する予定でいます。
このこともブログ、事前講座で報告させていただきたいと思っております。
6月1日の事前講座、6月10日の本公演ともども、どうぞよろしくお願い申し上げます。
能「女郎花」につきましては、6月10日までこのブログで私なりに紹介してゆきたいと思っています。
今後の展開にご期待ください!!! \(^o^)/