平成27年(2015)5月12日~21日
第二次大戦で長崎・広島に原爆が投下されてから70年。
反戦・反核をテーマにした現代能「長崎の聖母」の公演が、アメリカのニューヨークとボストンで行われました。
今回の公演について、私の忘備録として書きとどめておきます。
・現代能「長崎の聖母」について
作者は世界的権威の免疫学者・多田富雄博士(1934~2010)
作曲・作舞は銕仙会の清水寛二師
<あらすじ>
被爆した長崎の復活と再生を題材にした能です。
前場では自ら被爆にあいながらも懸命に人々を救助する一人の信女のことが語られ(実はこの信女は聖母マリアの化身だったという設定なのですが)、
後半は聖母マリアが現れ、被爆した犠牲者の霊を慰め、天国での平安を祈り舞を舞って昇天してゆく、そんな物語です。
この作品の大きな特徴は、能にグレゴリオ聖歌が導入されていることが挙げられます。
初演は2005年11月、長崎の浦上天主堂で行われ、以後何度か再演されています。
グレゴリオ聖歌隊は公演されるたびに異なった方が受け持っておられましたが、
初演の時に聞いた長崎・純心女子学園の高校生による合唱は、清らかな透明感があってとても感動したのを覚えています。
「ニューヨーク公演」
会場は日米交流団体〈ジャパンソサエティ〉 (日本文化を発信する米NPO)
(共同通信)
ジャパンソサエティには能の公演で過去何度か伺ったことがあります。
三日間にわたり3回の公演が行われましたが、いずれも満席となっていました。
米市民に核の悲惨さと廃絶を訴える今回の試みですが、大戦を終わらせるためのやむ得ない最終手段だとの認識で、日本人と米国民の間には大きな温度差があるという話も聞きました。
核拡散防止条約(NPT)再検討会議
ジャパンソサエティから道路を挟んだすぐの所にある国連本部では、核拡散防止条約を再検討する会議が今回の公演と同じ時期に行われていました。
議会の最終文章報告は帰国してから知りましたが、残念なことに日本が主張する「被爆地の長崎、広島への訪問を促す文章」は、原案から削除されているようです。
しかし世界がどのように捉えようと、私たち日本人は核兵器廃絶のために主張していかなくてはならないと思っています。
「ボストン公演」
会場は昭和ボストンレインボーホール (昭和女子大学のボストン分校)
ステンドグラスで採光しているホールでした。
正面の十字架は「長崎の聖母」のための舞台装置です。
この公演も立ち見が出るほどの盛況でした。
中にはこども連れのボストン市民の方もおられて嬉しく思いました。
ボストン公演は「長崎の聖母」のほか、
・ハーバード大学付属ダナ・ファーバー癌研修所
・マサチューセッツ工科大
この2つの施設で能のワークショップが行われました。
本公演もワークショップもすべて、ボストン在住の日本人のボランティアの活動で運営されたと聞いています。
お世話になりましたボストンの日本人の方がたに、改めてお礼申し上げます。
無事公演が終わったことをお知らせして、今回の報告のまとめと致します。
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