銕仙会能楽研修所30周年記念特別公演
能「花筐」~花かごによって結ばれた絆~
舞台を終えてのレポート、前回の続きです。
(今日は台風18号のおかげて一日フリーになりました。)
さて前回は公演の写真が手に入らなかったと書きましたが、銕仙会で撮影した写真を拝借することができましたので、アップしておきます。
・まず初めに今回使用しました面(おもて)について
「花筐」シテに使用しましたのは、室町時代後期に活躍しました井関 次郎左衛門(いせき じろうざえもん)作による”増女(ぞうおんな)です。
この面は銕仙会の先輩、山本順之師が個人で所有されているもで、ぜひ花筐に使いたいとお願いして拝借しました。
とても引き締まった面立ちで、品格があり、真の強い女性の風格が漂っている絶品です。
観世寿夫先生は、「すぐれた能面は、生きた人間以上に一品ずつの訴えかけをもつ。」と仰っていますが、まさにこの言葉とおりの能面で、自分の感情をぐっと心に引き寄せて見つめ、見るものにある種の緊迫感を感じさせてくれます
私などまだまだ使いきれない面だとは承知の上でしたが、熱望してお許しをいただきました。
・前場
故郷で暮らしていた恋人の皇子から、形見の花筐と文を受け取り、別れを告げる文を読んでいる場面です。
文の文字が書かれていればよいのですが、残念ながら何も書いていなくて白紙です。(-_-)
10行ばかりの短い内容ですが、型付けには視線の動かし方など、どのように読んでいくかと細かい指示が記されています。
文の内容はこのブログで紹介しました。→
こちらまで
着ている唐織は、赤字檜垣文地に牡丹模様が織り込まれています。上流階級の夫人というイメージです。
・後場
照日の前が「李夫人の曲舞」を舞っている場面です。
「李夫人の曲舞」とは中国の話で、漢の武帝が李夫人を亡くした後、恋慕のあまりに霊魂を招き返す反魂香を焚き、煙の中に亡霊と再会するという話です。
これは独立した曲舞として観阿弥が作ったものを、世阿弥が「花筐」の中に引用したとされています。
なぜ「李夫人の曲舞」の曲舞を照日の前が舞うかというと、漢の武帝は夫人を亡くし心を痛め、こんなに強く再開を切望した。しかしわが君は私のことを慕う気持ちがないのか、私は狂気を引き起こすほど離別の苦しみを味わっている。そんな思いを伝えたかったからです。
・子方のこと
照日の前の夫、継体天皇の役は子方が演じます。
今回は谷本健吾君のご長男、谷本悠太朗クンが演じてくれました。可愛い少年です。
舞台に出てきてからは、セリフもなくただ座っているだけなのですが、微動だにもせずきちっとやってくれて、子方がとてもよかったという感想を多く聞きました。
実際に私が舞台で舞っている間、お客様の多くが子方に視線を向けているのが分かりました。
こっちをを見てくださいよと思いたくなるくらい!(笑)
子方が舞台に花を添えてくれました。感謝、感謝!
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