ここは紅天女が棲む、紅谷の入口です。 一真はさ迷ったあと、ここにたどり着きました!
うそ、うそ! 小田急片瀬江ノ島の駅です。竜宮城に似せて造られています。
江ノ島には守護神として弁財天が祀られており、今回上演された「紅天女」との共通項を探すべく、取材にやって来ました。
うそ、うそ! この日は(20日)オフだったので釣りの師匠に誘われ、江ノ島に磯釣りに来ました。前日よりの雨は上がり、好天気に恵まれましたが、いかにせん強風でお魚たちもびっくりたようで、美味しいえさに飛びついてくれません!この日はまったくのボウズでした(^_^;)
(写真の水たまりは夕立のおみやげです)
一昨日、美内すずえ先生より思いもよらずメールを頂きました!
私のブログをホームページで紹介させていただきたい、リンクを貼らせていただきたい、そのような内容でした。今回の「紅天女」の公演に観に来れなかった読者のために、少しでも公演の内容を知らせてあげたいためだそうです。私もこのブログの記事が参考になるかは不安でしたが、願ってもない事に驚きつつも、快諾させていただきました。
最終公演のあと、中村暁氏の主催される懇親会があり、美内先生と同席させていただくという幸運をえました。
この懇親会は公演の主催者によるものではなく、中村氏個人が催されたものでした。
中村暁氏のお父様は、中村保雄氏、そのお父様は、中村直彦氏です。このお二人の名前はご存知方も多いかもしれません。
中村直彦氏は「面打ち」師で、私が所属する銕仙会でも直彦氏が打たれた能面を何点か所蔵しており、今でも舞台で使っています。私はそのうちで『中将』を「清経」という曲で使わせていただきました。
また中村保雄氏は能面・古面の研究家として有名で、多くの研究書を出されています。私の手元にもそのうちの一冊があります。
そして中村暁氏は現在伝統文化をプロデュースする仕事に従事され、今回の「紅天女」も中村氏の働きかけによって成立したと聞いております。
さて今日の本題です。
今回の新作能「紅天女」に関して、私が聞き及ぶ問題点が二つあります。
一つは、冒頭に行われるナレーションは要らないのではないかという事
二つ目は、環境問題、という生な言葉が出て来る事
ナレーションの事について。
まず漫画「ガラスの仮面」のなかの月影千草に扮する女優が現れ、「ガラスの仮面」の物語を語り、「紅天女」の橋渡し的な役割をします。「紅天女」は「ガラスの仮面」の作中劇ですから、それ自体独立した物語になっています。新作能「紅天女」の上演においては、このナレーションがないほうがすっきりしますし、ふだん能をご覧になってる方にとっては、このナレーションは必要ではなく、かえって邪魔にさえ感じられるのではないでしょうか。
漫画「ガラスの仮面」の世界を引きずらなくても、「紅天女」は成り立つのですから!
なるほどこの漫画ファンにとっては、非常に興味深いものになったのかもしれません。
私は能楽堂で上演された時には、このナレーションにとても違和感を感じましたが、ホールで上演された時にはあまり抵抗を感じなかったです。だんだん慣れてきたせいもあるのでしょうが、
能楽堂とホールという舞台の性質上の違いによるものだと思います。
二つ目の環境問題という言葉について。
月影千草のナレーションで出てくる言葉で、あと間狂言の二人のやり取りの中で、人間が犯した自然破壊のことを少し分別くさく言っているところがあります。
今回、こういう言葉が出てくるとしらけてしまう、という意見をよく聞きました。
芝居ではこういうことは、“感じ”ればいいことで、“語る”と、分別くさく、しらけた感じになるというのはよく分かります。
間狂言では茂山家独特のユーモアで、この不快感を払拭していたように思います。アドリブ交じりの茂山七五三・千三郎師の狂言は面白かったです。緊張した舞台にふっと息抜きが出来る空間を作っていました。茂山家ならではの庶民性がなせる業だと思います。
あくまでも個人的な意見を書きましたが、新作能「紅天女」の更なる飛躍に期待したいです!