
今日、「おもて展」を見に行きました。本日最終日でした。
能面は石塚シゲミさん、狂言面は北澤秀太さんの出品による展覧会です。
石塚さんとは知り合いの仲で、今までに何度か作品展を拝見に窺っています。
会場でお二人から、撮影した写真をブログに載せてもよいというお許しを得ましたが、残念ながらデジカメを持ち合わせていなく、携帯電話のカメラで撮影したので画像がよくありません。
お二人には大変に申し訳なく思っていますが、ぜひとも紹介させて頂きたかったので、悪い画像のままアップします。本物はもっと、もっとステキです!

今日はその中から一点選んで紹介します。
これはご存知「般若」です。
女性が嫉妬する怨霊の面です。恨みの復讐を企てているのです・・・
「般若」には面の色に3種類あり、それぞれ曲目によって使い分けています。(あくまでも原則論ですが)
白般若ー「葵上」
赤般若ー「道成寺」
黒般若ー「安達原(黒塚)」
この作品は赤般若ですね。怒りと悲しみの両面が力強く現されていて、いい作品だと思います。
「般若」の名前の由来ですが、諸説あるようですが、般若坊という面打ちが最初に作ったので、その名にちなんで般若と呼ぶ、この説がいちばん有力なようです。
ところでこの般若の面が女の鬼の顔だとは、なかなか分かりません。
その姿からかろうじて「おんな」だと分かるのは、額の眉墨と乱れた分髪のようすだけです。
この面が出来る以前に、「蛇」という動物的な鬼神面がありました。
やはり角が2本あり、大きく口を広げた姿は「般若」に似ていますが、もっと恐ろしくすさましい面立てです。この動物的な「蛇」の面に、女らしさを加えて出来たのが「般若」だとされています。
能本にこんな謡が出てきます。
「さる程に女人は。外面は菩薩にして。内心は夜叉の如しと嫌われし・・・」(現在七面)
女心の悲しい夜叉の姿、これが般若の正体なのでしょうね・・・・・・