
先日京都の
風俗博物館というところに行ってきました。
ここは平安時代の貴族の生活の様子を、人形や小道具で再現して見せてくれるところです。
今回の展示のテーマは「女三の宮六条院降嫁『若菜上』」で、上の写真は牛車、中でも
網代車と呼ばれ、御公卿さんが乗られるものだそうです。

なぜこのようなところに行ったかというと、以前より能の舞台で使う作り物のなかで、花見車とか物見車と呼ばれている牛車をまねたものがあり、そのルーツを探ってみたかったのです。
左の写真は、今日の銕仙会の公演で能「小塩(おしお)」で使ったものです。この花見車は「熊野」にも使います。これは屋根飾りのところに桜の花をくっつけていますが、「熊野」は桜花はありません。
写真を見比べてみると、作り物のほうはずいぶんと貧相に見えますが、舞台ではとても美しく見えます!
本物の牛車では、人は後ろから乗って前から降りるのが決まりになっているようです。なが~いきものを引きずっている女房たちは、向きを変えたくても無理のようですね。
能では、後ろから乗って、後ろから降ります。これは決まりごとになっています。前についている長柄が邪魔になるからでしょうかね。
この風俗博物館のサイト、おもしろいですから是非覗いてみてください。