能「龍田」は龍田明神の龍田姫が主人公なのですが、この龍田明神は古来より秋を司る神として崇められていました。
ゆえに紅葉を神木とし、能「龍田」はもみじが錦のように映える情景が洗練された美しい言葉で描かれています。
能「龍田」の舞台経過②
美しい女性の登場
舞台経過①では、一人の僧が奈良から難波へと旅をし、その道程は龍田川を渡り、まずは龍田神社に参拝し、そのあと龍田山を超え、いわゆる龍田越えをして河内へと進むところを紹介しました。

(龍田川と紅葉橋 H24.11/24撮影)
この僧が龍田川を渡ろうとするとき、美しい女性に呼び止められます。
「この龍田川を渡ってはいけません」 と。
その理由を、この作品の主題ともなっている古今集の二つの和歌を引用して述べています。
「龍田川 もみじ乱れて 流るめり 渡らば錦 中や絶えなん」 (奈良の帝ご詠歌)
〈龍田川には紅葉したもみじの落葉で敷き詰められています。この川を渡ったなら錦のように美しい姿を乱すことになるのです〉
あと一つの歌は、この歌を本歌として、
「龍田川 もみじ葉閉づる 薄氷 渡らばそれも 中や絶えなん」
(藤原家隆〈1158―1237〉)〈龍田川は紅葉を閉じ込めたままで薄氷が張っています。いま渡ると、それも同じく錦のように美しい姿を乱すことになるのです〉
龍田明神は紅葉を神木としているので、その紅葉の錦を乱すことは神慮に背くことだと強く協調しています。
この女性は、この二つの歌を引用して僧が目の前の龍田川を渡ることを阻止し、別のルートを通って龍田明神へと僧を案内するのでした。
※昔の龍田川は今の大和川だそうで、上の写真にあるよりはもっと広かったようです。
水に浮かぶ紅葉の錦とはこんな光景かもしれません。

(奈良・当麻寺境内の池 H24.11/25撮影)
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