沙羅の花(夏椿とも)

芥川龍之介の相聞詩、3篇をもとに能舞「相聞」という作品が作られています。
この相聞詩とは、大正13年8月、芥川が31歳の時、軽井沢の避暑地で14歳年上の片山広子と出会い、その恋の世界を詩で書き綴ったものです。
この詩に観世栄夫師が節付けをし、舞を創作されたのが能舞「相聞」です。
とても綺麗な言葉の詩、その言葉を上手く活かした節付けで、格調ある舞に仕上げられています。
私の大好きな作品です。
能舞「相聞」の詞章と現代語訳を紹介しておきます。
能舞「相聞」 詞章「あひ見ざりせばなかなかに
なかなかに空に忘れてやまんとや
あひ見ざりせば あひ身ざりせば
野辺の煙も一筋に 立ちての後はかなしとよ 「相聞詩一」
風に舞たるすげ笠の 〈カケリ〉
風に舞たるすげ笠の
なにかは路に落ちざらん
わが名はいかで惜しむべき
惜しむは君が 名のみとよ 「相聞詩二」
また立ちかえる水無月の
嘆きを誰にかたるべき
沙羅のみづ枝に花さけば
かなしき人の花さけば
かなしき人の目ぞ身ゆる」 「相聞詩三」
現代語訳 (歌人・水原紫苑)「いっそ あなたと会うことがなかったら
いっそなかったら この思いは空の彼方
忘れて消えてしまったかも知れないのに
逢わなかったら 逢わなかったら
死者を焼く野辺の煙のたましいも一筋に
立ちのぼったのちはかなしいものを
風に舞ったすげ笠の 風に舞った恋心
どうして路の泥に落ちずにいられるのだろう
私の名など惜しくない
惜しむのはあなたの大切な名のみ
またやって来る水無月の
嘆きを誰に語ろうか
沙羅のみずみずしい枝に花が咲けば
かなしい人の花が咲けば
かなしい人の目が見える
(第五回青葉乃会、パンフレットより)
明日急に謡うことになり、以前にこのブログで書いた記事を探していました。
カテゴリーに分類していなかったので、
【能舞「相聞」】と新たにカテゴリーを作り、過去の記事をまとめてみました。
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-17831090"
hx-vals='{"url":"https:\/\/aobanokai.exblog.jp\/17831090\/","__csrf_value":"5e03f896e20975e3686f4ced3a0e92a35658f4b033b3a7737527f7a632446991aa53ccc6d9a6bdd5c4a3b6dde0e251e8bf5e5692903887d328c51c2df7aced86"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">