6月10日 弘前城薪能を楽しむための「ワークショップ」
岩木山がはっきり見えました。岩木山を津軽富士と言われることもうなずけます。
これだけ全体像が鮮明に見えるのは稀なことだそうです。
地元の方々は岩木山のことを、”おいわき山”と呼んでおられます。
第3回 「狂言の体験と鑑賞」 於:岩木文化センターあそべーる
・狂言鑑賞 「柿山伏」、「昆布売」 山本東次郎 泰太郎 則秀
・お話 山本東次郎
・狂言の体験と、能との表現の違い 山本泰太郎 柴田稔
3回目はワークショップは狂言の紹介です。
ワークショップは全部で5回行われるのですが、すべて無料です。
弘前市民の方がたは羨ましい環境におられますね。
しかも今回は狂言会の代表する山本東次郎師がご出演され、狂言もお話も無料で体験することが出来るのですから。
だたこの無料開放には欠点があって、申込みを受け付けない自由参加、つまり当時になってみないと入場者数がわからないのです。
事前の報道や関係者の口コミの成果もあって、1回目は200名、2回目は150名、今回の3回目も150名のお客様が来られました。
ワークショップはとしてはちょうど良い人数です。
でも当日ふたを開けてみないと人数が分からないというのは、心臓によくありませんね!
今回は狂言ですから、私は参加しなくても良かったのですが、最後の「能との表現のちがい」で実演することになっていました。
泣きと喜びの表現が、能と狂言とではどのように違うかを演じて見せるのですが、
狂言では泣きも笑いも声を伴って大きなアクションで行われますが、能では泣きが「シオリ」、笑いが「打ち合わせ」という型で、きわめて内的に行います。
この違い、お客様には面白かったでしょうか!?
・小舞と仕舞
当日、東次郎先生が舞の違いをお見せしようと提案されました。
狂言では能の仕舞にあたる小舞というのがあります。
始めは「景清」を2人同時に舞って、その違いを目の当たりにお見せしよと仰ったのですが、残念ながら私は「景清」の稽古をまだ受けていません。
それならと、東次郎先生が小舞「七つ子」を、私が仕舞「放下僧・小歌」を舞うことになりました。
シテ方は私一人しかいませんので、仕舞の地謡も狂言謡で行われました。
こんなことって初めての経験です。
もちろん打ち合わせも申し合わせもありません。ぶっつけ本番です。
謡の詞章も微妙に違っていましたし、言葉が前後している箇所もありました。
ハラハラ・ドキドキしながら舞っていましたが、スリル満点! 貴重な経験をさせていただきました。