11月3日
義兄にあたる梅若紀彰(きしょう)さんのご子息・慎太朗くん(26)が、大橋裕子さんとめでたく結ばれ、結婚式・披露宴に参列してきました。

慎太朗くんは子どもの時から大学生まで能の世界で活躍していましたが、大学卒業の時には一般就職の道を選び、今は有望な会社人として頑張っているようです。
能にたずさわる私たちにとっては、能の修行を積んだ若い人が離れていくことはとても残念なことなのですが、これも本人の意思であればいたし方ありません。
しかし慎太朗くんも、心の片隅には能へ捨てがたい愛着があるようで、この日の披露宴に高砂の仕舞を舞いたいと願い出て、参列者のまえで元気な仕舞姿を披露していました。。
小鼓方の大倉源次郎さんもお祝いに駆けつけてこられ、高砂の演奏に参加されました。
上の写真は、慎太朗くん夫妻と、「高砂」の仕舞に参加した紀彰(きしょう)さんを始めとする能楽師の記念写真です。
実はこの日の前日、国立能楽堂の公演で紀彰(きしょう)さんが能「松虫」を演じられ、その時玄祥先生から「高砂」を祝言の時に謡う正確な詞章を教わりましたので、ここに紹介しておきます。
『高砂や、この浦船に~』で始まる「高砂」の待ち謡いの箇所です。
能本では、
『高砂や、この浦船に帆を上げて。この浦船に帆を上げて。
月もろともに、出汐(いでしお)の
波の淡路の 島影や。
遠く鳴尾(なるお)の 沖過ぎて
はや住吉(すみのえ)に 着きにけり。はや住吉(すみのえ)に 着きにけり。』
祝言では、
『高砂や、この浦船に帆を上げて。 (繰り返しなし)
月もろともに、
入潮(いりしお)の。
波の淡路の
明石潟。
近き鳴尾(なるお)の
沖行きて
はや住吉(すみのえ)に 着きにけり。 (繰り返しなし)』
上の写真の中に、じつは私の息子・昂徳(たかのり)が紛れ込んでいます。
慎太朗くんと昂徳はお互い一人っ子ということもあって、小さい時から兄弟のように(慎太朗くんが6つ上)育ってました。この日息子の昂徳は紋付き袴を着て出席したのですが、ホテルで着物を着せている時、せっかく紋付き袴で出席するのなら「高砂」を謡え!と、急きょ、上の詞章を教え地謡に参加させました。
はたして正確に謡えたかどうか・・・
今から7年前、慎太朗くんが大学1年、昂徳が中楽1年の時、第4回青葉乃会で二人で能「小袖曽我」を演じました。
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-16777678"
hx-vals='{"url":"https:\/\/aobanokai.exblog.jp\/16777678\/","__csrf_value":"e108d3aacb88bfdad5fd257569f64188ecbeb90e483b16f3953a9f260bbd5e5d262cf8ff64af5c42d8e4f2b12792caa1d16e0c563629850586184bebc2f46dcb"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">