小野小町には様々な伝説があって、能「通小町」はふたつの伝説で構成され、後場では百通いの伝説が、前場では小町の髑髏伝説が題材になっています。
『髑髏伝説』
小町が放浪の果てに亡くなり、野原にさらされた小町の髑髏(どくろ)が歌を詠じた、というものです。
「在原業平が奥州八十島に泊まった夜、『秋風の吹くにつけてもあなめあなめ』という歌の
上の句を聞き、翌朝あたりの小野を捜し、目の穴から薄(すすき)の生えた小野小町の髑
髏を発見し、あわれに思って『小野とは言はじ薄生いけり』という下の句をつけた」
《 日本古典文学大系 岩波書店 謡曲集より引用 》
その読まれた歌とは、
【秋風の吹くにつけてもあなめあなめ 小野とは言はじ薄生いけり】
(秋風が吹くにつけて、とても痛はしいことだ。かつての小野小町の栄華な面影はなく、ただ薄(すすき)が生い茂っているばかりだ)
この歌は、若かりし頃は才媛の誉れ高い美女で、多くの男が慕ってきた華やかな時を過ごしたが、老後には孤独で、惨めな姿になったという小町の落魄伝説がもとになっています。

今日の朝、家の近くで撮った桜です。一番良い見ごろの7分咲きでした。
なお、「通小町」とは全く関係ありません。
あしからず!
この能の季節は秋なので、まったく的外れですが、ほかに載せる写真がなかったので・・・・
次回は能の本の中に入っていきます。