今日の講義は、世阿弥以後の時代に書かれた伝書をテキストに行われました。
参加者の皆さん、とても熱心です!
実演は、舞囃子が3番!
三井寺・花筐(はながたみ)・浮舟。
どれも後シテが登場する「一声」という出囃子から始まりました。
今回一番大変だったのは囃し方だと思います。3番とも同じメンバーでした。
「一声」の演奏自体は、3番とも全く同じなのですが、それぞれの曲によって位(くらい)が違います。
同じ演奏をして、この位を打ち分けなければなりません。
シテ方は詞章や節付けによって、曲の位を作ることが出来ますが、
囃し方は、かけ声と打ち込む“間”だけしか手段はありません。
極端に言えば、速いか遅いかだけの違いですが、これは頭で考える事ではなく、経験の中から割り出されるものです。決まりがないわけですから大変な事だと思います。
今日の3番。
この違いの面白さに気づいていただけたでしょうか・・・・・・