先週に引き続き
公開講座がありました。
今回のテーマは『女体の能Ⅲ-狂う女たち』、いわゆる狂女の事です。
この講座は、春と秋の年に2度行われ、銕仙会・定期公演の中から曲目を選び、
その曲を中心に能の研究を行うというもので、この春期は
3月の銕仙会で公演される能「桜川」を取り上げ、『女体の能Ⅲ-狂う女たち』というテーマで行われます。
講師に石井倫子氏(日本女子大学助教授)を迎え
能の鑑賞の前に2回、鑑賞の後に1回の講座があります。
この講座に申し込んだ方は、能を観られて、講座も聞けてと、大変お徳なわけで、
しかもこの講座には、講義のほか、銕仙会のメンバーによる実技が必ず行われます。
これはもう「出血大サービス!」です。
前回は「物狂いについて」、世阿弥の伝書をテキストに話がありました。
今回は能「桜川」の本読みが中心でした。

実技は狂女の持ち物をテーマに、仕舞4番。
蝉丸 (扇)
隅田川 (笹)
百万 (桜の枝)
桜川 (すくい網)
仕舞だと必ず扇で舞うところを、実験的にそれぞれの持ち物を持って舞いました。
私が舞ったのは「百万」。写真がそれに使った桜の枝です。
今日の話で面白かったのは、
この「笹」や「桜の枝」などを持つことによって、狂女は呪術的な力を得、常の状態ではない、物狂いの世界へと入って行くということでした。
狂女の持ち物で一番多く用いるのは「笹」ですが、「笹」を持っていることは狂女の印となるのです。
狂女物には「笹」と、何も疑わずただ漠然と考えていましたが、いわれると、なるほどとうなずかれます。
今日の収穫でした。