昨日、野尻湖プリンスホテルでのワークショップ、無事終えてきました。
お客様も地方の山中にもかかわらず110名も入ったとか、会場は満席でした!
能と狂言の実演と体験をテーマに、能・狂言をより身近なものとして親しんでいただこうとするのがこちらのねらいです。
しかもお客様の半分は能・狂言を始めてご覧になるということで、責任重大です。
ご覧になった方から、
「能を始めてご覧になった方々に強烈な感動を与えたようです・・・」
という感想メールをいただきました。
多少なりとも成果はあったようで、うれしく思います。
上の写真ははダイニングルームにこしらえた特設舞台です。
前日に唐織と面(小面)を舞台に移し、能の雰囲気作りに役立てました。
奥行き3間、幅三間半の四角い舞台で、橋掛かりはありません。
袖に隠れ場所がないので、能の初めと終わりをどのようにすればよいか悩みました。
面装束をつけて日常的な歩行で、客席の中をスタスタ歩いて来るのは、これはよくないです。
最終的に装束だけは身に付けて、面と烏帽子は舞台で物着風に囃子方に演奏していただきながら後ろ向きに付け、終わると正面を向いて立ち、そこから能が始まるという設定にしました。
終わる時も留め拍子を踏んだあと、後ろを向いて座り面を取り、舞台が終わったことにしました。
いろいろと考えるのも楽しいものでした。