今日は修善寺・あさば旅館の能舞台で公演がありました。
(今年の春にもこの舞台で公演があり、ここの舞台のことを紹介しました。)
今年の中秋の名月は10月6日だそうです。
今日の能は秋の月にちなんだ作品、「班女(はんじょ)」でした。(シテは観世銕之丞)
美濃の国の遊女がかりそめの契りを結んだ夫を思い、都まで後を追いかけていく、そんなけなげな女性を描いた作品です。
その詞章の中にこんなステキな言葉があります。
「月を隠して懐に、持ちたる扇・・・」 (白楽天の詩)
この遊女と男は再会を約束をして、持っていた扇を交換しました。
遊女がもらった扇には月の絵が描かれています。
この扇を宝物にこの遊女はさまよい続けるのです。
今日は残念ながら、曇り空でお月様は見れなかったですが、爽やかな秋の夜に、虫の声を聞きながらの舞台は、演じる側としてもとても気持ちの良いものでした。
この修善寺の町は、温泉街として古風な一面を持っています。
こんな懐かしい『射的屋』がありました。(^^♪