先週末の23日(土)、「第2回 観世喜正の会」があり矢来能楽堂に行ってきました。
タイトルのとおり、喜正さんの主催される会で、この品の演目は「野宮(ののみや)」。
2時間を越しました。(フ~~ッ)
今日はこの矢来の舞台について・・・
この矢来能楽堂は昭和27年に建築されたそうですが、舞台の輝きはとても良いですね。
鏡板の松が綺麗に写っています。
写真だと茶褐色に見えますが、実物はもっと黒っぽい色をしています。
喜正氏いわく、数年前までは床の傷みが随所に見え、木肌があらわになって痛々しい感じがしていたのが、今は秘術を尽くし、見事によみがえった!そうなんです。
舞台そのものが、人をひきつける力を持っている、そんな感じを受けます。良い舞台です。
この舞台のほかの大きな特徴は、まわりの壁が白で、たたみの半分くらいの大きさのなかに、蛍光灯と白熱球が埋め込まれ、すりガラス越しに明かりを放っています。これが数箇所あります。これは建築当時の最先端の技術だったそうで、そういえばどことなく「昭和」というものを感じさせてくれます・・・