5月13日~15日 二泊三日の京都ツアー
今年も実現しました華友会ツアー、京都へは3度目です。
前日は銕仙会の定期公演で私の「忠度」。
夜遅くまでお付き合いいただいたお弟子さんですが、早朝から新幹線で京都入りしました。
今回の京都ツアーも、友人で京都にめちゃくちゃ詳しい中村暁さんのコーディネートによるものです。
その中身たるや、信じられないほどコアな内容でした。
参加者は華友会23名、中村さん友人7名。合計30名の大旅行となりました。
華友会からは札幌からわざわざ駆けつけてくれた有志もいました!
5月13日(土) 初日
・10:20 京都駅集合
・10:30 西本願寺見学 書院、飛天閣、南能舞台、北能舞台
・12:00 法住寺 後白河法皇御所聖跡見学
書院にて昼食 祇園いづ重の折詰寿司
阿弥陀堂にて「大原御幸」奉納
不動堂にて護摩祈祷
・15:00 太田神社 カキツバタ群生見学 (尾形光琳「燕子花図」のモデルとなったところ)
・16:00 上賀茂神社 権禰宜・藤木保誠氏による参拝 葵祭前々日
・18:30 うお竹にて夕食
宿泊 クレサンテーム
【西本願寺】
通常非公開の飛天閣(国宝)や最古の能舞台:北舞台(国宝)も特別拝観日ということで一般公開されていました。
私は西本願寺の南舞台(重文)も北舞台(国宝)も初めて拝見しました。
残念ながら撮影禁止でしたので本願寺HPでご覧ください。
〈阿弥陀堂〉
〈唐門〉
〈飛雲閣〉
修復工事の前ということで、拝観料もなくすべての建造物を拝見させていただきました。
【法住寺(ほうじゅじ)】
じつは今年のお正月に家族旅行で京都に遊びに来た時、この法住寺を参拝していました。
その時、私と法住寺さんとに個人的なご縁があったことが分かったのですが、ここではそのことは所略しておきます。
法住寺は三十三間堂と向かい合わせに位置しています。
後白河法皇の御墓所を守護してきた寺院として知られ、向かいのにある法王のために千体の仏像が安置された三十三間堂は、もとは法住寺の境内だったようです
法住寺のご本尊は「身代り不動明王」。平安時代の造立(慈覚大師)
・書院にて昼食
・祇園いづ重の折詰寿司
・阿弥陀堂にて「大原御幸」の奉納
この阿弥陀堂には運慶作とされる後白河法皇御木像が安置されていますが、
この日は「大原御幸」の奉納と合って特別に御開扉していただき、法王の前での謡の奉納となりました。
京都の能楽師の友人、古橋正邦さんも応援に駆けつけてくれました。
じつは先代の住職の奥様が古橋さんもとで能のお稽古をされているのです。
・住職の法話
後白河法皇作の「今様」も歌っていただけました。
この後本堂に移り、身代り不動明王の前で護摩祈祷を受けました。
天台密教による護摩行を目の当たりにするのは初めてで、護摩をたく炎を見ると異次元の世界に遭遇したかのような感覚を覚えました。
【太田神社】
上賀茂神社の境外摂社
祭神 天鈿女命(あめのうずめのみこと)
平安時代からこの付近の沢地にはカキツバタが咲き乱れ名勝となっているようです。
尾形光琳の「燕子花図」(根津美術館蔵)はこの太田神社のカキツバタがもでるになっているとか。
露を含んだカキツバタはとても美しかったです。
【太田神社から上賀茂神社までの散策】
賀茂川の末流が上賀茂神社を通って太田神社付近まで流れています。
社家が集まるこの一帯の民家は、この川の水を一度自宅に引き寄せた後、また元の流れに戻すそうです。
汚水は別のところに流し、決して水を濁さない約束になっているとのことです。
マガモが一羽、目を楽しませてくれました。
上賀茂神社が見えてきました
【上賀茂神社】
能「賀茂」の舞台となっているのが賀茂神社。
賀茂神社は、上賀茂神社(賀茂別雷神社・わけいかずちじんじゃ)と下鴨神社(賀茂御祖神社・みおやじんじゃ)、二つの神社の総称。
・上賀茂神社の祭神ー賀茂別雷命(かもわけいかずちのみこと)
・下鴨神社ー東殿:玉依姫命(たまよりひめのみこと) 賀茂別雷命の母
西殿:賀茂建角身命(かもたけつみのみこと) 玉依姫命の父
つまり上賀茂神社の祭神のお母さんとおじいさんが下鴨神社の祭神ということになります。
続く