今日(7/10)、銕仙会の講座でお世話になっています日本女子大学助教授の石井倫子先生のお招きで、授業にゲストとして話しをしてきました。
この授業は世阿弥の伝書をテーマに取り上げられているもので、舞台の現場の声として、話しをさせていただきました。
若い学生さんが積極的に世阿弥や能の世界にかかわっておられることは、われわれ現場のものにとっては大変ありがたいことです。
授業の内容は、講義と実演でした。
講義は学生さん達の質問に私が答えるというものです。
ここの学生さんたち、ありがたくも私のブログをよくご覧になっていて(これはひとえに石井先生のおかげですが)、その質問にはこのブログで取り上げた先代銕之丞先生の゜面のおもてとうら゜の話に関するものもありました。
右の写真は、面をかけたとき視界はどうなるかという質問に答えたものです。
バックステージツアーでは面打ち師の石塚さんのご協力によって、実際に面を顔にあてて体験することができましたが、このときは目の前に指めがねを作ってその視界を確認していただきました。
実演はバックステージツアーに引き続き、芥川龍之介の「相聞」を私が謡い(青葉乃会の宣伝です!)、能「老松」のキリの部分を学生さんたちと一緒に謡いました。皆さん最初から元気な声がでていたのにはびっくりです!
最後には今回のリクエストであった、能の舞台で使うお扇子を(勝修羅扇、負け修羅扇、鬘扇)と、仕舞の時に使う鎮め扇を皆さんに紹介しました。
30名にも及ぶ女子大生の前で、少々緊張してしどろもどろの話になりましたが、
最後までお付き合いいただいた皆さん、ありがとうございまいた。<(_ _)>
(ここに掲載しました写真は石井先生から許可を得ています)