<華友会京都ツアー>
10月13日 ツアー二日目の観光
この日の早朝、仁和寺の勤行に参加し「経正」の奉納をしたあとの日程は、
午前ー嵯峨野の散策と謡跡巡り
午後ー高山寺、神護寺参拝
夜ー祇園お茶屋さん遊び
午前ー嵯峨野の散策と謡跡巡り
嵐電に乗って仁和寺から嵐山まで行きました。
およそ20分ばかり乗ったでしょうか、ローカルな京都の風情が楽しかったです。
嵐山近辺は9月の台風18号の被害に遭い、桂川が氾濫して渡月橋も水につかった様子がニュースで流されていましたが、すっかり元に戻り観光地ににぎわいを見せていました。
ただ渡月橋の欄干の下あたりの板が剥がれていて、台風の爪あとは少し残っていましたが。
この渡月橋の北詰のあたりに「琴聴橋跡」の石碑が立っていました。
※
(能「小督」にもでてくるのですが、平安時代、高倉天皇の勅命ををうけた源仲国は、小督の局を探しに嵯峨野まで尋ねてきます。小督の局は琴の名手で、中秋の名月のおり仲国はこの付近で小督の局が弾く琴の音を聴き、小督を探しあてたとされています。)
嵐山は桜で有名ですが、嵐山の桜は後嵯峨天皇が吉野山の桜を移植したものとされています。
能「嵐山」はそのことを題材にした作品で、このあたりの地名がいっぱい出てきます。
一部を紹介しますと、
『向かいは嵯峨の原、下は大堰川。岩根に波かかる亀山も見えたり』 (能「嵐山」より)
亀山と嵐山の間を流れる川を大堰川と称し、桂川はこの場所より下流、上流を保津川と呼ばれています。
このあたりが大堰川になるのでしょう。
亀山は渡月橋の上流、東側にある山です。
この小高い山を登り、柴垣の山道を進んでゆくと野宮神社にたどり着きます。
このあと天龍寺で精進料理の昼食をいただきました。
ここの寺、庭がとても美しかったです。
庭には酔芙蓉が咲いていました。
朝のうちは純白、午後には淡い紅色、夕方から夜にかけては紅色になります。酒を飲むと顔色がだんだんと赤みを帯びるのに似ていることからこの名がついたといわれています。
この花は色の移り変わりのまっ最中なのでしょうか!?
やっとお昼ご飯になりました。
一汁五菜の精進料理です。ビールをお供に!