<華友会京都ツアー>
10月13日 仁和寺金堂で「経正」奉納
これは今回の華友会京都ツアーのビッグイベントの一つととなりました。
前日、仁和寺の御室会館に宿泊し、その次の朝、5時半に起きて仁和寺の朝の勤行に参列しました。
お坊さん十数名が、朝のお勤めで御経をあげておられたのですが、金堂内に響き渡る朗々とした声は、
それはそれは厳粛で荘厳な感じがしました。
その後、主事のお坊さんから、
「これから能楽師の柴田さんに仁和寺にゆかりの「経正」の謡を奉納していただきます。」
との紹介があり、このため華友会の男性は全員紋付き袴で朝の勤行に臨んでいたのですが、
私を含め10名で「経正」の謡の一部を奉納させていただきました。
謡ったのは「経正」の上歌(あげうた)二つ。
「ことにまた、かの青山という琵琶は~・・・」
「さればかの経正は~・・・」
私を含め、華友会の方々はとても貴重な体験をさせていただきました。
仁和寺で「経正」の奉納をしたのは今回が初めてだそうです。
こんな素晴らしいことが実現できたのは、じつは今回のツアーでコーディネートをしていただいた中村暁氏のご尽力によるものなのです。
中村暁氏は京都ご出身で、お父様が能面研究家の第一人者中村保雄師、おじい様が面打ち作家の中村直彦氏。中村直彦氏の能面は銕仙会でも20面ほど所有してしています。
中村暁氏は京都でもいろんな分野の方との交流があり、今回の仁和寺での奉納も、僧侶と度重なる交渉の末に実現できたものなのです。
感謝、感謝!
14日の下鴨神社での「賀茂」の奉納も中村暁氏の尽力だったのですが、これはまた次回に。