平成24年4月29日(日) 華友会大会
銕仙会舞台の玄関に、こんな立派な掛軸を掛けました。
たびたび紹介してきましたが、
墨アーティストの海老原露厳氏に「華友会」の文字を揮毫していただいたものを掛け軸に装丁したのです。
写真で見るより実物の方がもっと迫力があるのですが、華友会も随分と格上がりしたものです!\(^o^)/
朝9時半に始め、予定より送れること1時間。終わったのは午後7時半でした。
希望的時間と現実が違っているのですが、これはいつものことで、私の時間の読みがいい加減なのです。
ハイ!(^_^;)
私の番外仕舞「白楽天」から始まり、仕舞20番、舞囃子11番、素謡7番、独吟1番、能1番。
お弟子さんの出演数54名、ご協力いただいた玄人の先生方30名。
おかげさまで、とても賑やかな会を催すことができました。
またゴールデンウイークにもかかわらず、見所はお客様でいっぱいでした。
素人の会なのに我々玄人会にもまさる繁盛ぶりには、正直言ってびっくりしました。
今回は能の中で最高峰とされる、世阿弥作・「姥捨(おばすて)」の素謡がでました。
おシテの方は今年91才の女性。
階段なんかもさくさくと駆け上がるほどお元気で、真っ赤な口紅がとてもよく似合う小柄なおばあちゃんです。(^o^)
その小さな体から発せられる朗々とした謡いに、お客様はくぎ附けになっていたような気がします。
地頭は銕之丞先生が謡われたのですが、これぞ銕仙会の謡だと、聞いていて我ながら惚れぼれしました。
私はワキ役をお相手させていただいたのですが、その時手に持っていた扇がこれです。
この扇は先代の銕之丞先生が「姥捨」を披かれた時に、記念に作られた扇です。
私にしてみても「姥捨」のワキ役は大役です。
先代の先生から力を借りようと、みんなには内緒でこっそりと手に持っていました。
今大会のメインはなんと言っても能「隅田川」。
笛方には今回特別に、おシテのご知友で一層隆之師に習っておられる素人の方に吹いていただきました。
とても芸達者な方でした!
ワキには宝生閑師、大鼓は柿原崇志師、地頭には観世銕之丞師。後見には浅見真州師。
とても贅沢なメンバーをお願いしました。
その甲斐あってか、素晴らしい「隅田川」になりました。
私は後見座でずっと後ろから、ハラハラ、ドキドキしながら眺めていましたが(笑)、
おシテの方はとても素直で、気持ちの良い舞台を演じてくれました。
まわりの先生方もそれを感じて、すこぶるおシテを盛り上げてくださったのだと思います。
この時の客席は、立ち見が出るほどの賑わいぶりでした。
終盤には、これも大曲の「大原御幸」。
先代の銕之丞先生が大好きな作品です。
皆さん気の入った良い舞台だったと思います。
終了後は表参道交差点にあるダイヤモンドホールで懇親会。
そして二次会!
この日は出ずっぱりで長い一日となり、さすがに疲れました。
翌日の朝、起きたら声が出ません!
久しぶりに吸った煙草のせいでしょうか、いまはほとんど回復していますが、、、
ご来場いただきました皆さまに、この場を持ってお礼申し上げます。