10月30日
華友会のゆかた会を青山の銕仙会舞台で行いました。
お弟子さんたちが、日ごろの稽古の成果を舞台で発表します。
朝10時半から夕方5時半まで、能舞台に総勢30名が缶詰め状態になって、まる一日たっぷりと能の世界に浸るわけです。
この日は素謡11番、仕舞14番という内容でした。
素謡の地謡は会員の方も謡いますので、舞台には結構出ずっぱり状態になっています。
そのうち足が痛くなってくるし、頭がもうろうとしてくるし、意識が無くなりかける(これは大げさだ!)、体が疲れて来ることは事実なんです。
そして、疲れた体で声を出す、仕舞を舞う。
そうすると無駄な力が抜けて、普段とは違った形のものが生まれます。
ここで芸の新たな進歩が起こるのです。
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こんな稽古会を目指していきたいと思っております。
11月になろうとするのに、ゆかた会とはなんだかヘンです。
「ゆかた会」とは夏場に行う簡単なおさらい会として、「新年おさらい会」と同様、かれこれ20年以上も続けてきています。
今年は「新年おさらい会」をいろいろ事情があって4月に行いましたので、「ゆかた会」が10月となってしまいました。
来年からは元にもどさなくては。
この日の逗子で教えている小3の女の子が1人参加してくれました。
独吟 屋島キリ
仕舞 経正キリ
子どもが舞台に出ているだけで舞台は明るく、華やかになります。
子どもは不思議な力をもっていますね!
特にこの女の子は、能が好きで好きでたまらないようで、すっかり能にはまっています!