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今月(11月13日)の銕仙会の番組は、
能「浮舟」彩色 観世清和
狂言「魚説法」 野村萬蔵
能「昭君」働入 浅井文義
「浮舟」彩色
家元の「浮舟」は今回初めて公演だそうです。
とても初めてのようには見えなかったですが・・・
「浮舟」という能はとにかく地味な作品で、前場は特に動きはなく、後場でカケリのあとやっと華やいだ動きを見せるだけです。
この日は彩色という”小書き”が付いていましたので、いろいろと変化があって面白かったです。
しかし、こういう作品はご覧になる方も、ある程度は源氏物語の浮舟のことや、能の台本を理解していないと能の面白さが半減するのかもしれません。
ご覧になる方は”小書き”があるなしにかかわらず、面白ければそれでいいわけで、演じる側がちゃんと作品を消化して、その作品を最大限に引き立たせる努力が常に必要なのだと実感しました。
家元が銕仙会で能を舞われるとき、面・装束はいつもとびっきり良いものを持参されるので、それを拝見するのも楽しみの一つです。
今回は前シテの面が『棹さし』で近江作。
この『棹さし』という面は実に不思議な顔で、年からすると『小面』と『若女』の中間ぐらいな女性の面立ちでなんです。
しかし若い女性の面なのですが、装束はいつも色なしのものを使っているそうです。
ふつう『小面』や『若女』のときは色入りといって、若さの象徴として、赤地の入った装束をきるのですが、この『棹さし』は独特な風情を持っていて、ちょっと大人びたような感じもして、それで色なしになるのかもしれません。
『棹さし』というぐらいですから、棹を持つ役の専用面になっているようで、今回の「浮舟」のシテや「江口」で棹を持つツレの役などに使われるようです。(S・N師談)
後シテに使われていた薄紅色の模様大口、これは素晴らしいものでした。これこそ”装束”という名にふさわしいものだと思いました。
薄紅色、今の言葉で言うと「やわらかいオレンジ色」という感じでしょうか、大きな扇面に花模様がほどこされていました。明かに江戸期のものです。色が落ち着いて品があり、それでいてほのかな色気を感じるのです。 「楊貴妃」なんかにはもってこいの装束です。あぁ~・・・(涙)
「昭君」働入
次回にします。
眠くなってきました・・・
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