11月17日、島根県・隠岐島で初めて能が上演されました。
隠岐島は島前(どうぜん)、島後(どうご)と二つの地域に分かれ、今回伺ったのは島前地域の中之島・海士町です。
ここは本土から離れること60キロ。むかし後鳥羽上皇が承久の変で島流しされたのがこの隠岐島です。
いまでさえフェリーで3時間もかかります。その昔舟で渡った隠岐島は、それこそ絶海の孤島だったに違いありません。
この隠岐島で後鳥羽院にちなんだ能の公演が催され、二泊三日の旅で出かけてきました。
隠岐神社創見70周年
後鳥羽院770年祭記念
隠岐院薪能
平成21年10月17日(土) 隠岐島・海士町 隠岐神社拝殿特設会場
番組
蘭曲(らんぎょく) 「隠岐院(おきのいん)」 観世銕之丞
狂言 「隠狸(かくしたぬき)」 野村万蔵
能 「小鍛冶(こかじ)」 観世銕之丞
隠岐島に行くのはもちろん今回が初めてです。
地図を見ると佐渡島も隠岐島と同じほど本州から離れているように見えますが、佐渡のほうは何度か行っていることもあって、親しみがあり孤島という気がしませんが、隠岐島はるか絶海の孤島という印象が強いです。
能の公演よりも、どんな田舎なのか、はたして地元の美味しいものにありつけるか、そればかりが楽しみでした。(^。^)
往復路で二日、公演で一日。 今では贅沢な日程の公演ですが、どんな旅になるのやら胸いっぱいでした。
【11月16日(金)】
・朝8時半に自宅を出発!
・羽田(10:40)→米子(11:55) ANA
・米子空港にて昼食(そば定食)
・米子→境港 バス移動
・堺港(14:25)→隠岐島・別府(17:05) フェリー
・別府(17:20)→中之島・菱浦(17:26) 小型船
・菱浦→会場・隠岐神社(18:00) バス移動
・申し合わせ(18・30~)
・ホテルに移動(19:30)
・歓迎交流(19:40~21:30) ホテル・バーベキューハウス
・解散
手元にある日程表を見て、思い出しながら書いているのですが、自宅を出て会場に着くまで9時間半。
ワクワクしながらの旅でしたのであまり苦にはならなかったですが、これは海外公演並みの強行軍です。
写真にてこの日をふり返ります。
境港の街は水木しげるの出生地だとかで”ゲゲゲの鬼太郎”一色でした。
JRの堺港駅の看板では、堺港駅が鬼太郎駅になっていました。(笑)
駅前には水木しげるファミリーのモニュメントが!(^o^)
この近辺の路上にはいたるところに妖怪たちのモニュメントが置かれていましたが、中でもこの「あかなめ」は仲間内の誰かに似ているとの評判で、一番の人気者でした。 さあ、だれでしょう!(笑)
隠岐島に乗り込むフェリーまでもが鬼太郎船でした!
別府で乗り変えた小型船です。
夕陽と白波とが微妙に溶け合って美しかったです。
中之島・海士町に到着です。正面はお世話になるホテル(マリンポ-トホテル海士)です。
会場の隠岐神社での場当たり・申し合わせの様子です。
今日のフィニッシュはホテルでの食事会。離れのバーベキューハウスで地魚てんこ盛りの晩さん会でした。
この岩ガキ、隠岐岩ガキのブランド名で全国出荷されているようです。
オイスターバーでは一個1500円はするとか。
クリーミーでとてもうまかったです。
翌日の「隠岐院薪能」は次回に!